スミ入れとは?

スミ入れとは、スジのような、影が落ちそうな部分に濃い色の線を入れ、立体を強調することです 。
今回は、メカニックを表現するためのスジ=モールドがたくさん入っている 「ザクヘッド」を使用しながら、スミ入れの方法を5種類ご紹介いたします!
①シャーペン

シャーペンの先を溝(モールド)に沿わせて書き込んでいきます
- 表面がツルツルしていると少しやりにくい、指で強くこすると消えてしまうなどのデメリットもありますが、最もお手軽な方法です! 白など、薄い色のパーツに対して効果的なのでやってみてくださいね。
②ガンダムマーカースミ入れペン

こちらもモールドに沿ってなぞるだけでできます。 ペンが柔らかいフェルトのようになっているので、その部分をモールドの段差に向かって斜めにあてながら入れていきます。

はみ出たところは乾く前に綿棒やティッシュで拭き取りましょう。 乾いて落ちない場合は「消しペン」をつけて綿棒でこすると消えます。 ガンダムマーカーは消すことができるので、 失敗なく、求めた状態にできます♪

左から、ブラック、グレー、ブラウンです。 影として一番合うような色を好みで選んでみてください。

もっと詳しく知りたい方はこちら!
「ガンダムマーカー スミいれ/極細タイプ」でスミ入れの仕方【初心者向け】
③ガンダムマーカーの流し込みタイプ

流し込みタイプは、先ほどのガンダムマーカーより塗料が薄められており、 毛細管現象を利用して塗料を流し込むことができます。 モールドの角を狙って、“ちょん”と塗料をのせます。 そうするとモールドに塗料が流れて入っていきます。
- 長めにプッシュして塗料を染み出してあげるほうが流れやすいです。
- モールドが深いほどきれいに流れやすいので、彫り込むとよりスミ入れしやすくなります。

モールドの彫り込み方はこちら!

こちらも、はみ出てしまったら消しペンで消すことができます。
流し込みタイプの場合は、乾く前に綿棒で触れてしまうと消したくないところまで消えてしまうことが多いので 乾くまで待ってから消しペンを使用するようにしましょう。
綿棒に消しペンを染み込ませてからはみでた部分を消します。 せっかくスミを入れたスジに綿棒の繊維が入ってしまうと消えてしまう原因になるので、残したいモールドに対して90度違う方向に綿棒を動かします。
- スジだけ残したり
- にじむように残したり
- わざと目立つように残したり
どこまでどのように消すかは好みになります!どれも失敗ではありません。 消えすぎてしまったらまた書きましょう♪

左から シャーペン、ガンダムマーカーの流し込みタイプのグレー、ブラウン、ブラックです。
- ガンダムマーカーは塗装面を侵してしまいます。そのため、ラッカー系で塗装したあとにガンダムマーカーを使用すると、消しペンで消えなくなってしまうので注意が必要です。 その場合は、流し込みタイプではない方のガンダムマーカーを失敗しないように気を付けながら使用するか、他の方法でスミ入れするようにしましょう。

もっと詳しく知りたい方はこちら!
「ガンダムマーカー 流し込みスミいれペン」でのスミ入れの仕方【初心者向け】
④エナメル系塗料

エナメル系塗料はカラーバリエーションが豊富! パーツの色に合わせて選ぶことができ、より影らしい色をだすことができます。 ラッカー系塗料で塗装した上にも使用できるので、拭き取ることもでき、やり直せる安心感があります。 そのままだと、どろっとしてスミ入れには使えないので、薄める溶剤も必要になります。
- 窓を開けて換気をしながら使用しましょう

塗料は置いておくだけでも揮発してしまうので、まずは、撹拌棒(竹串でもOK)を使って塗料をしっかりと混ぜます。 混ぜたら、塗料を少しだけ塗料皿にのせます。

塗料皿に薄め液を入れていきます。 色があるかないか、という具合まで薄めにします。 流してみてから、塗料が薄すぎたら塗料を足せば大丈夫です。好みもあると思うので正解はありません!
エナメル系の溶剤はプラスチックを侵し、パーツが割れてしまうことがあります。 そのため、「ぺトロール」や「ジッポオイル」を使用して防ぐ方もおられます。 今回は割れても気にしないので、エナメル塗料用の薄め液を使います!

筆は先の細いものがおすすめです。 今回はゴッドハンドさんの「神ふで スミ入れ筆」を使います。

筆に塗料をとったらモールドの上にちょんと置き、流し込んでいきます。 あまり流れていかないときは、塗料をもう少し薄めても良いかもしれません。

消すときは、薄め液を綿棒に染み込ませてから拭き取っていきます。 染み込ませすぎると消えすぎてしまうので、綿棒についた溶剤を軽くティッシュで落としてから使います。
- 一通りスミ入れし、完全に乾くのを待ってからまとめて消していくと楽です!

今回はブラウンを入れてみました! 一色ではなくパーツに合わせてスミの色も変えていくとよい感じになります。
⑤Mr.ウェザリングカラー

エナメルよりパーツを割りにくいのがMr.ウェザリングカラー !元から希釈されているのでそのまま筆にとって使用することができます。

まず、容器を振って塗料を混ぜます。Mr.ウェザリングカラーは、中に撹拌ボールが入っているので振るだけで塗料が混ざってくれます。 しっかり混ぜたら、筆で塗料を少し取りモールドにスミを入れ、流していきます。
こちらも専用の薄め液ではみ出たところを拭き取ります。
- エナメルとウェザリングカラーはラッカーで塗装した上からも使用OKです。

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スミ入れ方法、5種類でした!

シャーペンやガンダムマーカーは素組みをした後のシンプルフィニッシュに。 エナメル系塗料やMrウェザリングカラーは全塗装後のスミ入れに。と、 色々な方法を試してみてくださいね!

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