初心者の方にも分かりやすいように エアブラシの使い方を説明します!
- 物品の用意
- 塗料の薄め方
- ダブルアクションについて
- 細吹き ・洗浄(うがい)の仕方 など
必要なもの

環境を準備していきましょう。塗料を含んだ粉塵には 身体に有害な溶剤などが含まれていることがあります 窓を開ける、換気扇の前で吹く、塗装ブースを使用するなどして 必ず換気をおこなってください。他にも、マスクやエプロン、使い捨て手袋の着用など しっかりとした対策をしてから使用するようにしましょう。
家では難しいという方は レンタル製作スペースさんに行ってみましょう!
持ち手の準備

塗装するパーツを手で持つと汚れてしまいます。また、持っている部分が塗装できなくなってしまうのでパーツを裏側から保持する持ち手を作ります。持ち手は、クリップや割りばし、ランナーの長い部分を使って作っています。
先端のクリップで小さなパーツの隠れる部分をとめて塗装します。 また、 持ち手を立てて乾燥できるようなスタンドもあると便利です。香坂は猫の爪とぎを100均のケースに入れたものを使用しています。塗装面に触れずに乾かすことができるので指紋やホコリがつきにくくなりおすすめします。

参考動画 塗装用持ち手を100均で!プチプラで量産してみる
準備

塗料と薄め液も準備します 今回はガイアノーツさんのラッカー系塗料を使用します。

エアブラシを使用した後にエアブラシを洗うためのツールクリーナーも準備します。
塗料を薄めます

市販の塗料は濃い目に作られています。そのまま使うとエアブラシの中に詰まったり ボソボソっとなりうまく吹けなくなります。 塗料は希釈して(薄めて)いきましょう。 撹拌棒を使って塗料をよく混ぜてから塗料皿にだします
- 塗料皿は透明や白いものが色が見やすいのでおすすめ
- 香坂はシモジマに売っている30mlの小さな紙コップを愛用しています
- 紙コップは使い捨がてできて便利です!
どのぐらい薄めるか?

塗料皿の中へ薄め液を入れて希釈します。一般的に「塗料:薄め液=1:2~3」といわれています。しかし塗料によって元の濃さや含まれている顔料・重さは違います。塗料それぞれに合った希釈をしていきましょう。
いきなり薄めるのではく、少しずつ薄め液を入れて混ぜながら調整します。塗料皿の底に塗料がこびり付いているのはまだ「濃い状態」です。 塗料皿の底にどれだけ塗料が張り付いているかをチェックしましょう。 塗料皿の底が透けて見えるようになってくると詰まらずに綺麗に吹くことができます。

濃度は香坂のおすすめなのでお好みの希釈をみつけてくださいね ※薄めすぎると塗料が乗りにくくなってしまうので注意です。
エアブラシの使い方

エアブラシは「ダブルアクション0.3mm」を使います 。
ボタンを押すとコンプレッサーから空気が出て、 後ろにひくと中にあるニードルがさがり、カップの中から塗料が出てきます。手元のボタン操作で広域、細吹きを調整することができます。準備ができたらカップの中に塗料を入れていきましょう。

塗料を入れるときはハンドピースを立てるスタンドがあると両手がフリーになります。塗料をこぼしにくくなるので便利です 。

塗料を並々注ぐと動かした時や 、つい傾けてしまった時にこぼれやすくなります。慣れるまで塗料は半分くらいにしておきましょう。
テスト塗装

塗料を入れたら蓋をしめて使っていきます。キッチンペーパーなどに試し吹きをして、 塗料の濃さなどをチェックしましょう。

吹き方や圧を変えながら吹いてみました 上から
- 真ん中くらいまでニードルを後ろに引いて、ボタンを押してみた状態
- 思い切って全部後ろまでニードルを引き切って、ボタンを押した状態→出る塗料の量、範囲が増えます。
- コンプレッサーの圧を弱めてから、ほとんど引かずに軽く押した状態→細い線が吹けるようになります。
- 空気圧を下げた状態で手前にひいた状態→圧が低いので2番目と比べても広域にはでません 。

ボタンの調整とコンプレッサーの圧の調整で塗装の幅が広がります 。
100均のスプーン

次はスプーンにベタ塗りしてみましょう。パーツとエアブラシの距離は画像の感じです。エアブラシは最初に塗料のしぶきがでてしまうことがあります。パーツから少し外側に外した部分から吹き始め、また外側へ抜けるように吹いていくと綺麗に吹くことができます。

手前に引いて一気に吹き付けてみたり、少しずつ重ねて塗るのってみたりと好みでいろいろ試してみてくださいね。

一回塗って乾かしてから二度塗り、三度塗りしていくのも良いです
色を変えるときはエアブラシを洗います

色を変えるときや使い終わった後は必ず洗浄しましょう。
- 塗料皿等にカップの中の余った塗料を出します。
- キッチンペーパーやキムワイプなど、繊維がでないものでカップの中を拭きます。
- ツールクリーナーをカップの中に入れます 。
- ノズルキャップを回して緩めます。 緩めると、空気が逆流しカップの中で塗料の「うがい」ができるようになります。※ノズルキャップの先端を指で塞いでうがいするハンドピースもあります 。
- カップの上をキッチンペーパーなどで抑え、ボタンを思い切りひいて30秒~1分程うがいをします 。
- ノズルキャップを閉めてから(※忘れないように注意しましょう)カップの中に残った液を捨てます。
- うがいを2~3回繰り返してしっかり洗浄していきましょう。

道具を大切に

以上がエアブラシの基本的な使い方・洗浄方法です。
迷彩、グラデーションなど色々なエアブラシ塗装を楽しんでみてくださいね!
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